レインボーオートでは10年以上にも及ぶオンロードを楽しむローダウンスタイルの提案とサーキット活動からフィードバックされた高いモータースポーツ性能を兼ね備えているジムニー用スポーツダウンサスペンションコイルスプリングと専用ダンパーの開発販売を行ってきましたが、オリジナルスポーツダウンサスキットの性能をさらに高める為に『バンプストップラバー』とストロークセッティング用『パッカー』の取り扱いを始めました。
従来までは強い衝撃入力時の乗り心地の確保やフルバンプ時にショックアブソーバー本体の破損を防ぐことを目的に純正ゴムストッパーと交換型で反発力の小さいウレタン製バンプストッパーを販売しておりましたが、近年のタイムアタック競技やジムカーナ競技で注目を集める衝撃挿入型のバンプストップラバーに注目しサーキットと市街地での両立を前提にコンクエストダンパーでテストを行って参りました。
バンプストップラバーの特徴は硬度の違う『スーパーソフト』『ソフト』『ミディアム』の3種類の設定。当社デモカーの仕様も今後公開していきますので使用方法と仕様を参考にご購入ください。
バンプストップラバーの特徴

従来のウレタン製バンプストッパーと比較しても強い衝撃からの入力に対しては印象が柔らかく乗り心地の改善も可能となりつつも強化されたレートのコイルスプリングを組み込む事と同様の効果が得られるためストリートとサーキットでの両立性が高いことが特徴です。
フロントサスペンションにもバンプラバーを組み合わせ調整することでブレーキングのタイミングやブレーキング中のステアリングフィーリングにまで変化が及びます。つまり市街地走行からサーキット走行等のスポーツ走行を1台の車両で兼ねるユーザーにはとてもオススメと言う事になります。
バンプストップラバーの使用方法について

分解可能なダンパーのシャフト部分に取り付けします。
※取付にはダンパーの着脱が必須です。
ダンパーシャフト :Φ12mm – 12.5mm用
当社コンクエストダンパーに適合します。
弊社取り扱いのビルシュタインダンパーには取り付けできません。
使用方法はドライバーが求める車両の姿勢維持やストロークの規制による作動タイミングに合わせてバンプストップラバーとパッカーを重ねて使用します。
目安としては車両が走行して作動するストロークの約半分の量からバンプラバーがセカンダリースプリングの代わりとして作動する様に組み合わせます。
例えば1G状態と走行後のストローク量が30㎜になっていた場合にバンプストップラバーとシリンダーのクリアランスがおよそ半分。つまり15㎜程度のストローク量でバンプラバーがタッチを開始するのがセッティング開始の目安になります。
ただしセッティング時にパッカーの詰めすぎてストロークが極端にない状態で走行するとショックアブソーバーやパッカーの破損につながりますので調整前にパッカーを1枚だけ使用してストローク量のチェックを行ってから調整を開始してください。
尚、コンクエストダンパーに『バンプストップラバー』を装着する場合はショックアブソーバーを取り外し、分解には19㎜の薄口レンチ、モンキーレンチ、6角レンチ(2㎜)が必要になりますので別途ご用意ください。
取付に当たりご不明な点やセッティングアドバイスはお電話や各地イベント展示会等で可能なのでお気軽にご質問ください。
バンプストップラバーはスポーツ走行には有効

今までの常識ではストロークを大きく減少させることはタブー視される所が多かったジムニーですが、スポーツ走行を前提にした場合での利用を考えた場合に新しいバンプストップラバーは有効になります。
コーナリングを開始し外側のサスペンションが縮むストローク開始時はコイルスプリングがまずは車体を支えるために働きます。そしてバンプラバーが接触した所からバンプラバーがセカンダリースプリングの役割を兼ねて疑似的にコイルスプリングのバネレートが上がるのと同様の効果が発揮されます。つまりは素早くバンプタッチさせるだけでコーナーではリアサスペンションの沈みが少なくなりロールが改善され更にはコーナリング立ち上がりでの蹴り足がとても強くなります。
さらに踏ん張りを求めてレートの高いコイルスプリングに交換する必要がないのでイン側のサスペンションにはの伸びようとする力は働きにくく、一定量からは姿勢が維持されコーナリング中の荷重移動(横G)によるタイヤグリップ力が失いにくい状態になります。
また、リアのバンプラバーが強く沈み込んだ場合に対角になるフロントイン側のタイヤグリップは大幅に向上します。これはとても効果的で驚くほどクルマが狙った向きを向く様になります。突き上げ感が強かったり硬く感じた場合には硬度の低いバンプストップラバーに変更して組み合わせたりパッカーを抜きストローク量を増やすことで柔軟方向にセッティングが可能です。
コイルスプリング交換よりも手軽に交換が可能なのも特徴でバンプストップラバーの硬度とパッカーによるストローク調整の違いで乗り心地と求める性能を調整できるのでセッティング範囲が大きく拡がります。
最後に
いかがでしょうか?
新商品の『バンプストップラバー』と『パッカー』に興味が湧いてきましたか?
現在のモータースポーツシーンでも話題の『バンプストップラバーチューニング』をあなたのジムニー&ジムニーシエラでも体感してみませんか!?